ミツバチの大量失踪とわたしの家の周囲の現象について

 テレビでも報道されているように、一夜にしてミツバチが大量に失踪する原因不明の現象−蜂群崩壊症候群(ほうぐんほうかいしょうこうぐん、Colony Collapse Disorder、CCD)−が、世界中で問題となっています。
蜂群崩壊症候群 - Wikipedia
 この話題について、親しい人たちと雑談していたときに、ふっと、わたしの家のまわりでおこっていることを思い浮かべてしまいました。もし、このミツバチの大量減少の解明に向けてヒントになるのであればと思い、ここに記録します。

2008年より、家の周りの虫が大量に減少しています

 わたしの住んでいる町は東京から近いのですが、クマ、イノシシ、シカ、キジ、サル等々が生息していて、それを目指して集まる鉄砲を持った人たちもたくさん現れる、自然環境(生態系)が残っているたいへん住みやすいところです。東京まで通勤ができますので、山の針葉樹も伐採後放置されるおとが多いのか、世には広葉樹が増えているように思われます。秋の紅葉は毎年その美しさを増しているようです。
 谷底に大きな河が流れていて、この河は上流に大きな町がいくつもあり汚染されている可能性がありますが、我々が住んでいる谷の上ではこのあたりに降った雨のみが水源になるということ、また、岩山の上の土地ですから田畑を作ることは非常に困難で農薬による汚染も進んでいないのかもしれません。そのためか、虫の種類が多く、地元の”蛾”収集家にいわせると、「東京にこんなに近いところで、これだけの種類(どれだけなのか定量的ではないので申し訳ありません)の蛾が取れる場所は珍しい」とのことです。
 夏から初秋にかけて、夜、明かりのあるところには、大小さまざまな虫がものすごい量集まってきます。もより駅に夜降り立つと、改札までは虫の雲の中を歩くようで、虫が顔にあたるのをかわしながら、しかし、たくさんの虫にぶつかりながら歩くことになります。(もちろん大半はかわしてくれるのは虫のほうですが)朝は駅の階段やホームは虫の死骸がいっぱいです。めずらしい蛾がいっぱいです。
 しかしながら、昨年2008年から、虫の数が激減しているのです。昨年も今年も、初夏のころに大雨が降ったので、卵や幼虫が流されてしまって減ったのかなとも思っていたのですが、ハチの大量失踪減少との関係があるんじゃないかと心配しています。

環境生物について

 仕事をさせていただいた先生から、”環境生物”という考え方があることを聞きました。
環境生物トビムシの放射線影響遺伝子探索
 この報告は、HiCEP(ハイセップ)という技術を使って、土壌に一般的に生息している「トビムシ」という生物をから、放射線影響に関する環境マーカ遺伝子の候補を見つけましたという研究です。
 Wikiペディアの記述によるとミツバチの大量失踪の原因について、また、分子生物学的には研究されていないようで、内分泌かく乱物質のミツバチに対する影響等々、HiCEPを使って調べて欲しいなぁーと思っています。
 ところで、環境ホルモン=内分泌かく乱物質の問題について、最近、テレビなどで話題にならなくなったのはなぜでしょう。ダイオキシンなどは、母乳から検出されるほど蓄積が進んでいるのに大丈夫なのでしょうか?また、内分泌かく乱物質は、たいへん低濃度で影響(悪い影響、良い影響、どうでもいい影響など、影響の種類はともかく低濃度で影響)がでるそうです。しかも、高濃度になるほうが影響が少ないという、通常の毒性の考え方がまったく通用しないメカニズムが考えられるとのことですが、よくはわかっていないようです。
 ひょっとすると、ハチや蛾などの”昆虫”の生命を維持のバランスを崩すなにかが、ある閾値を超えて、ハチの大量失踪が起こっているかもしれません。ヒトのような大きな動物は、もう少し先かもしれませんが、なぁーーーんとなく、”人間関係”や”人々のスキル”という面において、崩壊の閾値を超え、カタストロフィーをそうな予感もあります。ですので、この方面の研究に携わっている研究者の方々に是非がんばっていただいて、調査と原因究明と対策案作成に成果を出していただければと思います。

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