55th ASMSのカンファレンスにいってきました。

ASMS(American Society for Mass Spectrometry)は、アメリカ合衆国質量分析学会ですが、その年会は、まるで国際学会のようで、多くの国籍を持ったひとが参加されていました。会期は、6月2日から6月7日まででした。学会の行われたところは、インデアナ州の州都であるインデアナポリスにあるコンベンションセンターで、その実態は、アメリカンフットボールインデアナポリスCOLTSのフォームスタジアムでした。もちろん、インデアナポリスといえば、Indy500が開催されるオーバルコースがあることでも有名です。グーグルアースで見ても、オーバルコースの大きさは相当なもので、その中にゴルフ場があるくらいです。また、コンベンションセンターの隣、宿泊したホテルの隣には、3Aのインディアンズのホーム球場がありました。ファンの方なら、すぐにお気づきになったと思いますが、桑田がケガから復帰後に調整していたところで、カンファレンス最終日には、野球観戦し(芝生席8ドル)、生の桑田の投球を見てしまいました。

ASMSでの発表内容

今年のASMSでは、プロテオーム解析現場での、蛋白質質量分析におけるいくつかの問題について、配列加工編集業者のアプローチから、いくつかの解決案を提案してきました。

  1. ひとつの蛋白質試料に対して、検索エンジンによる多くの候補がヒットしてしまう問題
  2. MS/MS解析で出てくる多くのPeakの中に、同定できないものが沢山ある問題
  3. 未知の蛋白質を同定できない問題

1と3の問題については、4日間企業ポスターにて解決案を提示しました。2については、4日目のアカデミックポスターで、解決案を提示しました。*1ポスターの前に立ち止まっていただいて質問をいただいた方々の反応は、わたしの英語が最悪であったせいもあり、いまいちでしたが、日本の学会や展示会ではおめにかかれない海外製薬メーカーの研究員や有名な大学のプロテオームセンターの先生の名刺をゲットできたのは、大きな成果だったと思います。自分たち以外の発表は、ほとんど見ることができませんでしたが、会としては、かなり盛り上がっていたようです。来年も、発表できるような課題を作って、参加したいと思っています。

*1:もうしばらくすると、弊社のプロテオーム情報サイトPronemで、ポスターをダウンロードできるようにいたします。いましばらくお待ちください。